半月板損傷について
- 「膝を曲げ伸ばしすると痛みが生じる」
- 「膝関節が完全に伸びない、または曲がらない」
- 「歩いているときに膝が折れて力が入らない」
- 「膝が引っかかり動かなくなってしまう」
- 「体重を足に乗せられない」
- 「膝が痛くて正座ができない」
このような膝の不調や症状に悩まされている方は、半月板損傷の可能性があります。悪化すると手術を勧められることもあるため、早めの対処が重要です。
東洋医学は、半月板損傷の痛みの根本原因を突き止め、改善へ導くことができます。長引く膝の不調にお悩みの方は、ぜひ本記事を参考になさってください。
半月板の役割
膝関節の動きは曲げ伸ばしだけでなく、ねじれやすべりといった動きも同時に行われ、複雑で滑らかな動作を生み出しています。なかでも半月板は、太ももの骨とすねの骨の間の内側と外側にひとつずつあり、衝撃を吸収・分散するクッション的な役割と、膝を安定させる役割を担っています。
加齢によってすり減ったり、スポーツや事故などの大きな衝撃で傷ついたり割れたりすることにより、レントゲンなどの画像所見にて半月板損傷と判断されます。
半月板損傷の痛みの本当の原因
多くの方が誤解されていますが、実は半月板損傷自体が痛みを起こしているわけではありません。なぜなら半月板は、一般的に痛覚の存在しない軟骨組織だからです。
半月板にはCの形の外側の縁の部分にのみ、血管と感覚受容器があります。半月板が損傷したことによって、普段はすねの骨の上に安定して位置している半月板が不安定になり、付着している関節包が刺激されて炎症が及び、痛みが生じます。
半月板損傷の方がよく訴える痛みのほとんどは、半月板損傷により起こった靭帯、筋肉などの周辺組織の炎症によるものなのです。先にも述べたように、半月板は加齢とともに役目を終えて最後にはすり減って消失していきます。
実は40~50代ではほとんどの方に半月板の損傷が確認でき、その後ほとんどの高齢者が半月板を失っていくのです。もし、損傷自体が痛みの原因だとしたら、半月板がすり減っている人全員が膝の激しい痛みに悩まされることになりますよね。
しかし、損傷が見られなくても痛みを訴える方、損傷が見られていても痛みを伴わない方がいらっしゃるのは一体どうしてなのでしょうか。その答えは東洋医学の「不通即痛」という考え方にあります。
東洋医学の視点から捉えた半月板損傷と施術法
「不通即痛」とは、東洋医学で「通らざれば即(すなわ)ち痛む」ということを指します。これは、身体を巡る気や血の循環が悪いと不調が起こるという意味です。つまり、半月板損傷による痛みの根本原因は身体の巡りにあると東洋医学では考えます。
半月板は軟骨ですが、東洋医学で骨は五臓(肝・心・肺・脾・腎)のうち腎の所属です。腎の機能が低下することによって起こる症状として代表的なものは、冷えのぼせや腰のだるさと痛み、耳が聞こえづらくなる、耳鳴りがする、髪が抜ける、白髪が増える、髪のコシやハリがなくなるといったことが挙げられます。
東洋医学ではこうした巡りを鍼灸のアプローチで改善し、痛みを元から解消させることが施術の目的です。施術は身体全体をみていきながら腎の力を高め、内側の循環がよくなるように促していきます。
【対談動画】半月板損傷と診断された方にインタビュー
※施術効果には個人差があります。
おわりに
膝の痛みが強くなり半月板損傷の症状が悪化すると、すぐに手術を検討する人が多いです。しかし、半月板損傷=手術と安易に考えず、痛みの原因となっている膝関節周囲または身体全体の循環不良を改善するために、当店で鍼灸を受けられてみてはいかがでしょうか。
同じような膝の症状でお困りの方も、当店の施術で改善がみられている例がたくさんあります。長引く膝の不調にお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。