脊柱管狭窄症について

腰痛

腰や足の痛み、しびれなどが起こる脊柱管狭窄症は、加齢などから発症リスクが上がるので要注意です。

  • 歩いているとふくらはぎなどが痛くなり歩けなくなる
  • 腰を後ろにそらすとしびれが出る
  • 足に力が入りづらい
  • 腰を前屈させたり座ったりすると症状が楽になる

これらの症状が見られたら、脊柱管狭窄症を発症している可能性があります。腰痛といえば整形外科を受診するイメージが強いかと思いますが、脊柱管狭窄症は慢性的な腰椎から発症するケースが多いです。東洋医学慢性的な症状に効果を発揮するため、脊柱管狭窄症の改善にも非常に有効です。本記事では、東洋医学が捉える脊柱管狭窄症の原因や、鍼灸を用いた改善方法について解説していきます。

【動画解説】脊柱管狭窄症の手術をする前に

脊柱管狭窄症を改善された女性へインタビュー

※施術効果には個人差があります。

脊柱管狭窄症とはどんな病気

腰痛

脊柱管とは背骨の中にある神経の通り道のことです。ここが狭くなることで神経が圧迫され、痛みやしびれなどの症状が現れ、脊柱管狭窄症を発症します。

50代辺りから徐々に脊柱管狭窄症に悩まされる人が増え始め、65歳以上になると10人に1人はなると言われるほど身近な病気です。発症すると腰や足の痛みやしびれ、間欠性跛行と呼ばれる歩行障害などが起こるため、生活にも支障をきたす恐れがあります。

東洋医学が考える脊柱管狭窄症の原因

腰痛

一般的に脊柱管狭窄症は、若い頃からの背骨への負荷の蓄積が原因といわれています。例えば、反り腰や猫背などの姿勢の悪さや動作のクセ、加齢、体質などです。しかし、病院ではこれらの原因を根本から解消させるのが難しく、対症療法で痛みをしのぐケースも少なくありません。

東洋医学の場合は、痛みの根本原因は身体の巡りの悪さにあると考えます。「不通即痛(ふつうそくつう)」という言葉もあるように、通りが悪いところに痛みは生じるのです。東洋医学では伝統的な鍼灸を用いて、身体を内側から整えることで巡りを改善します。

また、東洋医学は体質改善を非常に得意としています。鍼灸により臓腑を活性化させることで、身体の機能を高めて体質改善を促すため、その他の不調も併せて解消できるのが東洋医学の強みです。

東洋医学の伝統鍼灸とは

院長の施術

東洋医学の伝統鍼灸は、四診法(ししんほう)経絡治療(けいらくちりょう)を用いて施術を行います。四診法は、東洋医学に古くから伝わるカウンセリング法のひとつです。施術者の五感を駆使して症状を見極め、根本原因の特定に力を発揮します。

五臓・東洋医学

経絡治療は身体を巡る「気・血・水」の通り道である経絡やツボ(経穴)に、鍼灸でアプローチする施術です。経絡とつながっている五臓(肝・心・肺・脾・腎)を刺激して活性化させることにより、不調を改善へと導きます。

東洋医学の伝統鍼灸が脊柱菅狭窄症に効果的な理由

説明

ここからは、なぜ脊柱管狭窄症の症状が東洋医学の鍼灸で改善されるのかについてお話ししていきます。鍼灸が脊柱菅狭窄症の症状に効果的な理由は、以下の5つの作用を持っているからです。

血流改善

体内の血流・身体

鍼灸施術により血液循環が促進されます。これにより、脊柱管内の圧迫状態が緩和されるため、痛みやしびれの改善にもつながります。

筋肉の緊張緩和

鍼灸施術

鍼灸によって筋肉の緊張がほぐれると、神経や血管の圧迫が軽減されます。圧迫がなくなることで、脊柱管狭窄症の症状緩和も期待できるでしょう。

自律神経の調整

身体

鍼灸には自律神経のバランスを整える作用があります。交感神経と副交感神経のバランスが整うと、身体の不調和が改善されるので、相対的に痛みやしびれの緩和にもつながります。

皮膚感覚の改善

身体

皮膚感覚への刺激も、脊柱管狭窄症の改善には必要です。鍼灸により皮膚感覚が刺激されることで、痛みやしびれが解消された例がいくつもあります。

脳内物質の分泌

身体・脳

鍼灸でツボにアプローチすることで、脳内にエンドルフィンやセロトニンなどの物質が分泌されます。これらは痛みやストレスの緩和させる作用があるため、症状の改善にもつながります。

脊柱菅狭窄症の方にオススメのツボ 3

経絡

脊柱管狭窄症といっても、腰の痛み方や症状などは人によりさまざまです。そのため、当店では一人ひとりに合わせてオーダーメイドにツボを選定し、施術に用いています。以下で脊柱管狭窄症に効くオススメのツボを3つ紹介します。

水分代謝を促す膝裏のツボ「委中(いちゅう)」

委中のツボ

膝窩の後方中央部にあるくぼみの上部が、ツボの目印です。委中は、脊柱管狭窄症による腰痛や坐骨神経痛の改善に効果があるとされます。

滞りを解消する下肢のツボ「足三里(あしさんり)」

ツボ・足三里

膝の下から指4本分外側の、脛骨の外側のぽっこり膨らんでいる部分の下に位置します。下肢の痛みやしびれ、血行不良の改善に効果的です。

痛みを緩和させるお尻のツボ「承扶(しょうふ)」

承扶

お尻と太ももの境界線の真ん中にあるのが承扶です。腰痛や坐骨神経痛、下肢のしびれや痛みの改善に用いられます。


以上が、脊柱管狭窄症の方に効果的なツボ3つとその理由です。ただし、ツボや症状には個人差があるため、セルフケアを行う際は専門の鍼灸師や医師に相談してから行うようにしましょう。

当店でもお灸やご自宅でできる簡単なストレッチ、生活習慣のアドバイスなど、脊柱管狭窄症のセルフケア指導を行なっています。どんな些細なことでも構いませんので、お困り事がございましたらお気軽にご相談ください。

おわりに

中年男性

脊柱管狭窄症は、生活に支障が出ることも珍しくない本当に辛い症状です。しかし、鍼灸を始めとした東洋医学のアプローチは、痛みの根本原因を施術することにより改善が見込めます。私自身も、多くの脊柱管狭窄症のお客様を施術してきました。ですので安心して、当店の施術に取り組んでください。

私たちは、あなたの脊柱管狭窄症の症状を軽減させ、あなたの身体の自然治癒力を引き出す手助けをいたします。また施術だけでなく、生活習慣の改善など、あなたの健康に寄り添ったアドバイスもさせていただきます。一緒に施術を進め、あなたの健康をサポートすることが私たち鍼灸師の使命です。脊柱管狭窄症は必ず良くなる日が来ます。どうか明るい未来に向けて、一歩ずつ共に歩んでいきましょう!

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