梨状筋症候群でお困りの方へ
「お尻が足が痛い」とお悩みの方はいらっしゃいませんか?
このような痛みを感じておられる方はもしかしたら梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)かもしれません。
梨状筋症候群の症状は坐骨神経痛やヘルニアと似ているため誤って診断されることもとても多いです。しかし、実際にはこれらの病気とはまったく違う仕組み原因であるため、異なる方法でアプローチをする必要があります。
こちらでは梨状筋症候群の本当の原因と対策法についてお伝えしますので、もし気になる症状があるという方はぜひご覧ください。
【動画解説】梨状筋症候群の鍼灸について
※施術効果には個人差があります。
梨状筋症候群とはどんな症状?
あまり聞き馴染みのない病気かもしれませんが、梨状筋症候群とはお尻や太ももの後ろ側に鋭い痛みがあるのが特徴です。
- お尻のほっぺあたりが痛い
- 太ももの裏から足先までしびれる
- 寝る時にしびれている方を上にするとしびれる
- 電流が走るようにビリビリした痛みが走る
こちらは梨状筋症候群の代表的な症状ですが、坐骨神経に沿って起こることが多いため、病院に行くと「坐骨神経痛」や「ヘルニア」として診断されるケースもよく見受けられます。
梨状筋症候群は特に以下のような人に起こりやすい病気と言われていますので、当てはまっていないかチェックしてみてください。
チェックリスト
- デスクワーク
- 足を組む
- 立ちっぱなし
- スポーツ
- 女性
これらに共通することは梨状筋が緊張しすぎているという点です。
梨状筋症候群を引き起こさないようにするためには梨状筋を緩めることが一番なのですが、デスクワークや乗り物の運転手の方は常に座りっぱなしであるため筋肉に負担がかかっている状態になっています。
また、男性に比べて女性の方が患者数は多く、その理由は女性のほうが圧倒的に筋肉量が少なく、筋力が弱いことが関係していると言われています。
安静にしていれば治りやすいとも言われていますが、デスクワークなど現代の働き方では大きく負担がかかることも多く、現実には完治が難しい病気でもあります。
梨状筋症候群の原因は「個人の持つ体質」
西洋医学では梨状筋症候群を引き起こす原因を以下の3つに分けて考えています。
- 神経や血管の圧迫
- 梨状筋のしこり
- 梨状筋の緊張
まず1つ目は、梨状筋が緊張しまわりの神経や血管を圧迫することで、神経性の痛みや血行不良によるしびれなどを起こします。
2つ目は、何らかの原因により梨状筋にしこりができることで伸縮がうまくできなくなると、臀部から太ももの筋肉にかけて痛みが生じます。
3つ目は梨状筋が緊張し、まわりの関節がスムーズに動かなくなってしまうために痛みが生じるというもので、原因がこれらのうちどれか一つではなく、いくつもの要因が合わさっているケースが多く見られます。
このような原因を踏まえて、西洋医学では梨状筋症候群の治療法で以下を用いることが多いです。
- 抗炎症系鎮痛剤
- 湿布
- 神経ブロック注射
- 弛緩剤
- 温熱療法
- 低周波療法
- 手術
梨状筋症候群は安静にするのが一番の治療と言われていますが、抗炎症系鎮痛剤や湿布をして、それでも良くならない場合は神経ブロック注射や場合によっては弛緩剤の使用、リハビリテーションで温熱療法や低周波療法を行ったりすることもあります。
最終的には梨状筋を切除し、坐骨神経が圧迫されないようにする手術が選択されますが、ここまで症状が悪化する前に対策を取るのが好ましいですね。
また、このように西洋医学ではいくつか原因があるとお伝えしてきましたが、実際にレントゲンやMRIを撮ってもほとんどの場合異常が見られません。そのため、最終的には「原因不明」と言われることが多いのです。
一方、東洋医学では梨状筋症候群の原因は個人個人が持つ体質にあると考えています。
人それぞれ持って生まれた体質は異なり、生活習慣によっても大きく変化しますが、この体質こそがあらゆる病気を引き起こしているという考え方です。
東洋医学では「木をみて森をなおす」という考え方があるため、現在見えている症状だけではなく、体からのSOS全てに向き合い、根本原因を探っていきます。実際、当院に来られるほとんどの患者様がお尻や足の痛み以外にも手足の冷え、生理痛、偏頭痛、下痢などの不快な症状をお持ちです。
東洋はり灸院のカウンセリング
どこの鍼灸院でも鍼灸施術の前に必ずカウンセリングをおこないますが、当院では体の状態や体質を正確に把握するため以下のような点をじっくりと観察します。
- 脈
- 顔色
- 舌の色
- 状態
- 声
カウンセリングで気になる点があればこれら以外の部分にも向き合い、「今体で何が起こっているのか」という点を突き詰めていきます。
カウンセリングでは気になること、不安なこと、不快な症状などどんなに些細なことでもお気軽にお話しください。
梨状筋症候群を改善して快適な毎日を目指そう
「なんとなくお尻や足が痛い」という場合、一度は坐骨神経痛やヘルニアを疑ったかもしれませんね。
しかし、実際には原因不明とされる梨状筋症候群であることも多く、最悪の場合手術が必要になるケースも存在します。そうならないためにも、少しでも気になる症状が現れたら東洋はり灸院へいつでもご相談ください。