起立性調節障害でお困りの方へ
東洋はり灸院 統括院長の石丸です。
今回は「起立性調節障害は東洋医学が効果的」と題してお話ししたいと思います。
【動画解説】起立性調節障害の改善法
※施術効果には個人差があります。
主な症状
起立性調節障害は多くの方が深刻な症状に悩まされている病気です。とくに小学生、中学生、高校生などの若年層に多く、当店にも多くのお客様が来店されています。
起立性調節障害の主な症状は下記のとおりです。
- めまい
- 立ちくらみ
- 動悸
- 倦怠感
- 頭痛 など
これらの症状により、学校にも行けないケースが多々あります。
西洋医学的な原因と治療
西洋医学では、起立性調節障害の原因は生理学的にも自律神経が関係していると考えられています。また、主な治療は生活リズムを整えることや水分・塩分を積極的に摂ることとされており、日常生活を整え、治るのを待ちましょうというニュアンスになっています。
このように西洋医学(病院)では症状を抑える対症療法か、生活を整えるという形で治るのを待っているだけなので、われわれとしては消極的にみえます。
これに対し、東洋医学は体の機能を高めて改善していきます。つまり、症状のない体づくりを目指すので、起立性調節障害には東洋医学による積極的な方法が効果的なのです。
その他の症状
たとえば、めまい、立ちくらみ、動悸、倦怠感が主な症状で病院に行った人が起立性調節障害と診断され、自律神経がおかしいので生活リズムを整えるように言われたとします。
しかし、この人にさらに聞き取りをすると主訴以外にも下記の症状があるわけです。
- 鼻が悪い
- 便秘・下痢をしやすい
- 呼吸器が弱い
- 小児喘息
- 気管支炎
- 風邪をひくと咳が止まらない
- 喉が痛くなりやすい
- 皮膚症状(皮膚が弱い)
- 手足の冷え
- 手のひらに汗をかきやすい など
これはほんの一例ですが、私の経験上、起立性調節障害の人にはその他の症状もあるはずです。
西洋医学最大の欠点
この場合、めまいや立ちくらみは起立性調節障害と診断されたとしても、鼻は耳鼻科、
便秘・下痢は胃腸科などと診療科をバラバラにされてしまいます。しかし、体は全身がつながっています。ですので、その他の症状も一緒に改善しなければ起立性調節障害も改善しないとわれわれは考えています。
生活のリズムを整えて鼻や皮膚症状が改善するでしょうか。この診療科をバラバラにすることこそが西洋医学の最大の欠点なのです。「木を見て森を見ず」の西洋医学は起立性調節障害をみてもその他の症状はみません。これでは根本治療にはならないので、治りません。
これに対して東洋医学は「森を見て木を治す」です。起立性調節障害も森を見て木を治していかなければ、結局は再発もしくはその他に症状が出てくるはずです。
なぜなら、この人は普段から調子が悪いからです。鼻や呼吸器、皮膚症状などがある中で生活リズムを整えたところで仮に症状がおさまったとしても、また他の症状として出てしまいます。これでは何の意味もありません。症状が何もない体をつくっていかなければダメなのです。
症状のない体づくり
この症状のない体づくりは東洋医学でなければできません。私は西洋医学では難しいと考えています。下記のような西洋医学の対症療法では症状のない体にはなれないのです。
- 鼻が悪い → 鼻の薬
- 呼吸器が弱い → 気管支拡張剤
- 便秘・下痢 → 胃腸の薬
- 皮膚症状 → ステロイド剤
症状のない体づくりには体の機能を高める必要があります。そしてこれが可能なのは東洋医学だけであり、だからこそ起立性調節障害には東洋医学が効果的なのです。
もちろん、鼻や皮膚の症状なども東洋医学が効果的です。鼻の症状が主訴の場合でも、耳鼻科では鼻しかみてもらえません。皮膚症状は皮膚科に行くように言われてしまうので、薬漬けになり、治らないわけです。これが西洋医学の最大の欠点だということをご理解いただければと思います。