機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)について
- 「満腹感が続きお腹が空かない」
- 「キリキリとした胃痛が続いている」
- 「胸やけが起こり、気分がすぐれない」
こうした慢性的な胃腸の不調が起こっている場合、機能性ディスペプシアを発症している可能性があります。機能性ディスペプシアは胃腸に症状があるのに目に見える原因がないため、診断や改善が難しい病気です。
症状が長引くと緊張や不安といった精神的なストレスも増えるため、早めの対処が改善のカギとなります。今回はそんな機能性ディスペプシアについて、東洋医学の視点から詳しく解説していきます。
【動画解説】機能性ディスペプシアでお困りの方へ
機能性ディスペプシアを改善された方との対談動画
※施術効果には個人差があります。
機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)とは
機能性ディスペプシアとは、胃もたれや胃痛などの症状があるのに内視鏡検査などをしても原因不明といわれてしまう病気です。胃腸の働きをつかさどっているのは自律神経で、胃腸に収縮や弛緩などの指示を出してコントロールしています。
しかし何らかの原因で自律神経のバランスが崩れると、胃腸に正しい指示が送れず運動機能に不具合が生じることで、さまざまな不調が起こるのです。
実は胃腸の不調を訴える人のほとんどが、この機能性ディスペプシアだといわれています。特別な対処をしなくても自然におさまることもありますが、慢性化すると改善が困難になるため早期対処が重要です。
機能性ディスペプシアの主な症状
①胃もたれ
お腹がスッキリせず、いつまでも満腹感を感じる状態です。胃に入った食べ物がスムーズに十二指腸まで運ばれずに残ってしまうことで起こります。また、胃酸の出すぎなども要因のひとつです。
②胃痛
胃腸のぜん動運動に不具合が生じると、正しく収縮や弛緩が行われなくなります。これらの働きがスムーズでないと、収縮や弛緩の際に痛みが生じ、胃痛を引き起こします。
③胸やけ
食道の働きが悪くなると、食道の粘膜に知覚過敏が起こって胃酸が胃から逆流します。この食道の粘膜の炎症で起こる逆流性食道炎が、胸やけの正体です。
④食欲不振
胃痛や胸やけの二次被害として、食欲が低下する食欲不振が起こります。ストレスにより症状が悪化することがあるため、メンタルのケアも必要です。
東洋医学から見た機能性ディスペプシアの原因
機能性ディスペプシアは、ストレスなどの影響によって自律神経のバランスが乱れることで、胃腸のぜん動運動がうまくできなくなることで起こります。東洋医学ではこの自律神経のバランスを整えることで、機能性ディスペプシアを改善へ導くことが可能です。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、相互がバランスを保ち合いながらわたしたちの健康を支えています。東洋医学には陰陽論があり、これはさまざまな現象は対立した2つの性質に当てはめられるという考えです。陰陽のバランスが崩れると身体に不調が生じますが、交感神経と副交感神経もこの陰陽論に当てはめられます。
陽は興奮や消耗など動の活動に当てはまる交感神経、陰は鎮静や睡眠など静の活動に当てはまる副交感神経です。どちらかが優位になりすぎてバランスが崩れると、血管が収縮して血の巡りが悪くなったり、自己治癒力が低下して不調が現れやすくなったりします。
東洋医学では身体の巡りに働きかけ、鍼灸を用いて陰陽のバランスを整えるアプローチを行います。これらは全身に作用するため、機能性ディスペプシアをはじめとする身体の不調を相対的に解消できるのが大きな強みです。
当店の鍼灸施術の特徴
当店の鍼灸は、東洋医学に基づく経絡治療を行うのが特徴です。身体の巡りはエネルギーである気、血流の血、その他の津液(しんえき)である水で構成されています。
経絡とはこの気・血・水の通り道で、身体の表面にあるツボ(経穴)と臓腑は経絡を通してお互いに影響をし合っています。そのため、ツボに鍼やお灸で刺激を与えることで気・血・水の巡りを良くし、各臓腑の働きを活性化させるのが改善までのメソッドです。
つまり機能性ディスペプシアの場合は、鍼灸で巡りを良くして自律神経のバランスを整えることで、症状の改善を促します。全身が整うので、自律神経の不調で起こりやすい頭痛や不眠、冷えといったその他の症状も合わせて解消できるのも、東洋医学のなせる業です。
鍼灸で巡りを整えて胃腸の不快感解消へ!
機能性ディスペプシアは病院に行っても原因不明といわれることが多く、長年症状に悩まされる方も少なくありません。東洋医学は機能性ディスペプシアのような原因不明の症状や、慢性疾患の改善が得意です。
長引く胃腸の不調にお悩みの方は、ぜひ一度東洋医学専門の鍼灸をお試しください。