手根管症候群には東洋医学の鍼灸がおすすめ!
手根管症候群という病気を聞いたことがありますか?手根管症候群は手を酷使する人によくみられる症状で、手の痛みやしびれ、麻痺を感じて、ひどい場合は夜中に起きてしまうこともあります。
現代人はデスクワークや手を酷使する作業が非常に多いため、誰もがこの手根管症候群になる可能性がありますし、すでに予備軍の方もいらっしゃるかもしれません。
こちらでは手根管症候群の本当の原因と東洋医学を用いた対策法についてお伝えしていきますので、手根管症候群にお悩みの方はぜひご覧ください。
【動画解説】手根管症候群でお悩みの方は、東洋医学へ!
※施術効果には個人差があります。
手根管症候群とはどんな症状?
あまり聞き馴染みのない病気かもしれませんが、手根管症候群とは手を酷使することによって手の痛みやしびれ、麻痺を引き起こす病気です。
手根管症候群は別名「正中神経麻痺(せいちゅうしんけいまひ)」と呼ばれていることからもわかるように一種の麻痺であり、手の感覚が鈍くなる、細かい作業ができなくなるなどの弊害がおこります。
また、「朝起きると手がしびれている」というような場合も、一時的な症状だからと安心されているかもしれませんが、実は手根管症候群の予備軍である可能性があります。特に家事や育児で手を酷使している方や、1日中デスクワークでパソコンを触っている方、引越し業者や建設業の方などは手にかなりの負担がかかっていますので、この病気になりやすい傾向があります。
手根管症候群の症状は特に夜中から明け方に出ることが多く、ひどい場合は夜中に目が覚めてしまって寝られなくなることもあります。また、痛みやしびれがあっても使ったり、手を振ったりしているうちに徐々に症状が緩和していくのも特徴のひとつです。
このように24時間痛みがあるわけではないため症状があっても放置してしまう方が多いのですが、症状が進むと親指の筋力が低下し、文字を書いたり、小さなものをつまむといった作業が困難になることがあります。
また、片手に症状が出て、もう一方の手で症状が出ている手をかばった結果、最終的に両方の手が手根管症候群になってしまうこともありますので早めの対策が必要です。
手根管症候群の原因は「不通即痛(ふつうそくつう)」
手根管症候群は問診、目視、触診、レントゲン、MRI、筋電図検査などを行なって「手根管症候群」と診断されます。
一般的には「手の使いすぎ」や「正中神経の圧迫」が原因と考えられていますので、消炎鎮痛薬や湿布、ステロイド、ブロック注射などでまずは痛みを抑えます。その後、電気・超音波・レーザー療法やマッサージをおこなったりして様子を見るという流れが大半ですが、まれにこれらの治療をおこなっても効果が出ない場合は手術をおこなうこともあります。
手術となれば元通りに手を動かせるか不安に感じてしまうでしょうし、心身ともに負担も大きいので、できればそうなる前に症状を改善したいものですね。
西洋医学における治療法の多くは対症療法であるため、一時的に症状が改善したとしても、また再発したり場合によってはひどくなってしまうケースも見られます。しかも整形外科学会の発表によると、全体のうち約80パーセントの方の画像と症状が一致しないというビックリするデータも存在しています。
大切なのは、「本当の原因」を突き止めて根本改善することであり、東洋医学ではそれを一番の目標としています。
東洋医学では手根管症候群の原因は「不通即痛(ふつうそくつう)」という考え方と大きく関係があると認識されています。
不通即痛とは、体内を通る要素の滞りが発生すると痛みが出るという考え方であり、特に手や指先は心臓から遠く、循環が悪くなりやすい部位であるため、症状が強く出やすいのです。この滞りを改善できるのが東洋医学における鍼灸施術を言われているのです。
脈診流とはどのようなもの?
東洋医学とはそもそも身体の内側から働きかける「漢方薬」と身体の外側から働きかける「鍼灸」の2つの大きな柱が存在します。
当院では開業当初から長い歴史を有する鍼灸だけを専門に扱い、あらゆる症状を改善してきました。鍼灸においてとても重要とされる「脈診流」についても少し触れておきましょう。
脈診流とは
脈診流とは、手首の脈を診ることで全身の経絡(けいらく)の状態を判断できるという考え方です。
経絡とは私たちの体において必要不可欠なエネルギーや体液が流れる通路のことを指し、この通路が塞がれたり、通りづらい環境になってしまっている場合は何かしら不快な症状が出てくるのです。
脈診は指先の感覚を研ぎ澄ませて経絡上のトラブルをとらえるところから始まりますが、非常に高い集中力を要するため経験を積んだ人にしかできません。脈診によって鍼をどこにどのように刺すか一人一人に合った施術方法を決めていきます。
手根管症候群を改善して快適な毎日を目指そう
手の痛みやしびれが辛く、思うように手を動かせなかったり、細かい作業がしづらいと感じたら、症状を放っておかずにすぐに対処した方が治りも早く、再発もしづらいですよ。
手を酷使している方はもちろん、何気なく手に負担をかけている方もおられると思いますので、「手根管症候群かも?」と思ったらいつでもご相談ください。