東洋医学を否定できない理由【経験と歴史に基づく本当の価値】

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東洋医学と言えば、時に「科学的根拠がない」と否定する声を聞くことがあります。

しかし、近年では都内の大病院でも漢方や鍼灸の専門科が設けられるなど、東洋医学の存在は徐々に広まり、医師の間でも受け入れられはじめています。

本記事では東洋医学を否定できない理由について、深く掘り下げていきます。

東洋医学は経験医学の結晶

東洋医学

  • 鍼灸
  • 漢方
  • 食事療法
  • 運動療法

など東洋医学のアプローチ法は、まさに経験医学の上に成り立っています。

具体的には、「このアプローチで、このような結果になった」「この薬草を飲ませたら、症状が改善した」といった、何世代にもわたる膨大な事実がもとになっています。そして、その事実から理論が後付けで体系化されてきたのが東洋医学です。

東洋医学に対して「科学的根拠がない」という意見が出ることがありますが、これは現代科学が東洋医学の示す事実をまだ完全に説明しきれていないということです。つまり「科学が追いついていない」という見方もできるでしょう。

数千年の実践によって効果が証明されてきた事実は、簡単には否定できないのです。

東洋医学は人類の歴史そのもの

東洋医学

東洋医学の歴史は非常に長く、日本国内だけでも1400年以上、地球全体では3000年から4000年もの歴史があると言われています。これはまさに人類が病気と向き合い、健康を維持するために培ってきた知恵と経験の歴史そのものと言えるでしょう。

「このようなアプローチを施したら改善した」「この食べ物を摂ったら命を落とした」といった試行錯誤と検証の積み重ねが、現代の東洋医学の土台になっています。

東洋医学の否定は自身の存在の否定

自分自身

東洋医学は経験や事実を土台として成り立っているとご説明しました。つまり東洋医学を否定するということは、ある意味で「自身の存在を否定している」ことにもつながります。

私たちは、何世代にもわたる先祖の命が絶やさずつながれてきた歴史の中に存在しています。東洋医学は、その人類の歴史の中で先人たちが健康を維持し、命をつないできた知恵の結晶なのです。

鍼灸・漢方・食事療法・運動療法といった東洋医学の要素は、人類が長きにわたり実践し、効果を確かめてきたものです。それを「効果がない」「インチキだ」と否定することは、今ここにいる自分自身の存在を成り立たせてきた歴史を否定することと同じと言えるのではないでしょうか。

当店は東洋医学を専門としていますが、得られる効果には驚くばかりです。さまざまな医療機関で勤務してきた私から見ても、東洋医学ほど効果的で幅広い症状に対応でき、根本から改善できる医学は数少ないと確信しています。

西洋医学・東洋医学の得意分野と真の共存

医療にはさまざまなアプローチがありますが、西洋医学と東洋医学はそれぞれ異なる得意分野を持っています。どちらか一方を否定するのではなく、それぞれの特性を理解し、適切に使い分けることが、ひとり一人の健康に結びつくと考えています。

西洋医学の得意分野は「救命」と「形の改善」

西洋医学

一般的に西洋医学が得意とするのは、以下の領域です。

  • 外科的なアプローチ
  • 救命救急
  • 精密検査
  • 細菌感染症
  • 遺伝的疾患

例えば、結合双生児の分離手術のように物理的に形を変える必要がある場合は手術による外科的アプローチが有効でしょう。また、呼吸停止、大量出血、骨折、内臓損傷など、今すぐ処置をしなければ助からないような命の危機に瀕している状態でも西洋医学は大きな力を発揮します。

そしてCTMRIなどの画像診断や血液検査などで、目に見えない病巣や異常を特定するのも得意です。例えば腹痛を訴える人の痛みの原因を膵臓がんと導き出せるのは、画像診断や血液検査ですね。

細菌による感染症も抗生物質を用いて改善できますが、ウイルス性の感染症は得意ではありません。1型糖尿病のように、生まれつき体の一部機能が欠損している場合など遺伝性の疾患に関しても適切なアプローチを行えるのが西洋医学の特徴でしょう。

これらの領域に対する西洋医学の技術とスピードは圧倒的であり、命を救い、生活の質を劇的に改善する上で不可欠です。

東洋医学の得意分野は「慢性病」と「機能の改善」

鍼灸施術

一方で、東洋医学は以下の領域において大きな強みを発揮します。

  • 日常的な慢性病
  • 原因不明の症状
  • 根本に対するアプローチと体質改善
  • 未病へのアプローチ

頭痛・片頭痛・生理痛・乾燥肌・冷え性・腰痛・肩こり・鼻炎・花粉症など、日常的によく見られる慢性的な不調の多くは、東洋医学が得意とする分野です。

また本態性高血圧など、西洋医学の検査では異常が見つからない機能の低下による症状も得意分野のひとつで、身体全体のバランスを整えて症状を改善します。

西洋医学が形の異常に着目するのに対して、東洋医学は「なぜその病気になったのか?」という根本原因に着目します。東洋医学の考え方では体質の偏り、機能の低下などが病気の原因と考えられているため、体質そのものを改善することで病気が再発しにくい状態に導くことができるのです。

発病に至る前の「なんとなく体調が悪い」という未病の状態を改善し、病気にならない身体を作る予防医療も東洋医学で叶えることができます。

二つの医療を取り入れて真の健康を手に入れよう

健康な女性

西洋医学は、命にかかわる緊急時や物理的な処置が必要な場合に大きな力を発揮します。しかし、慢性的な不調や原因不明の症状に対しては対症療法にとどまり、根本的な解決に至らないことが多いのが現状です。

東洋医学は、身体全体のバランスと機能を整えることで病気の大元にアプローチするため、西洋医学の弱点を補うことができます。

私たちはこの二つの医学の特性を理解し、自身の症状や状態に合わせて上手に選択していく必要があります。どちらか一方ではなく、それぞれの強みを生かした統合医療を取り入れることが、真の健康を得るために必要不可欠であると言えるでしょう。

伝統的な東洋医学とは?