マッサージはなぜすぐ元に戻る?根本原因を改善する東洋医学の秘密

肩こりや腰痛、首の痛みなどでマッサージを受けた経験がある方は多いでしょう。しかし、受けた瞬間は楽になるものの数時間後にはまた痛みが復活してしまい、ガッカリしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
なぜマッサージは一時的な効果しか得られないのでしょうか。
本記事では、マッサージを受けてもすぐに元に戻ってしまう理由や東洋医学で根本改善ができる理由についてお伝えします。
マッサージは煙を払う行為にすぎない

マッサージ師は、凝り固まった部分を見て「血流が悪いから揉みほぐしましょう」と施術を始めるでしょう。
しかし、なぜその部分が凝り固まり、血流が悪くなっているのかという根本原因までは追いかけないことがほとんどです。
この状況を家の火事に例えてみましょう。台所からの出火により2階の寝室に煙が上がっている状態を思い浮かべてみてください。家は「身体の中の不調」、台所からの出火は「根本原因」、2階の寝室は「症状が出ている場所」です。
マッサージは煙、いわゆる症状だけを一時的に手で払っているようなものでしょう。
煙が一時的に消えて「スッキリした」と感じても、台所の火元が消えていない限り、すぐにまた煙がモクモクと上がってしまいます。これが、マッサージを受けてもすぐに症状が元に戻ってしまうメカニズムなのです。
火元を探す東洋医学

東洋医学専門の鍼灸院では、例えば肩こりに悩んでいる方が来院した場合、肩だけを見ることはありません。実際、カウンセリングで他の症状も詳しくお聞きすると、肩こりだけを訴える方はほとんどいないでしょう。
肩こりに悩まされている方の多くが、以下のような症状にも悩まされています。
- ドライアイや頭痛
- 鼻炎
- 手足の冷えや発汗異常
- 生理痛や生理不順
- 胃の不調
- 腰痛
- 便秘
- 不眠や気分の落ち込み
- 喉の違和感
- 風邪を引きやすい
- 乾燥肌
これらの症状は、台所の火事によって家中のあちこちの窓から煙が出ているのと同じ状態です。
東洋医学では、複数の症状から体内のどこに「火元(根本原因)」があるのかを特定していきます。
四診法(ししんほう)
火元を探すために用いるのが、東洋医学独自の四診法です。

- 望診(見る)
- 聞診(聞く・匂いを嗅ぐ)
- 問診(尋ねる)
- 切診(触れる・脈をみる)
といった方法を組み合わせることで、一人ひとり異なる体質や病気の根源を深く探り当てます。
不通則痛(ふつうそくつう)
東洋医学ではさまざまな痛みや不調の原因は、「不通則痛(ふつうそくつう)」と言われています。
不通則痛とは「通らざればすなわち痛みが出る」という考え方で、血や気の巡りが滞る「循環障害」によって痛みや不調が生じるということです。

循環機能を高める疏泄作用

マッサージは一時的に患部の血流を改善できますが、本人の疏泄作用(そせつさよう:循環をうながす機能)が改善されない限り、すぐにまた滞りが生じ、症状が再発してしまうでしょう。
東洋医学ではこの「疏泄作用」を高めることで、全身の隅々まで血や気を巡らせる力を引き出し、痛みの根本原因を解消していきます。つまり、マッサージのように煙を払うのではなく、火元そのものを消し去るアプローチを行います。
鍼灸では痛みのある患部だけでなく、四診法で特定した根本原因に関連するツボにアプローチすることで、身体全体の機能を向上させることができます。
その結果、肩こりだけでなく生理痛や頭痛、冷え性、逆流性食道炎といった他の症状も同時に改善し、身体全体が内側から健康になっていくことを目指せるのです。
長引く慢性病は東洋医学におまかせ

もしあなたが長年の慢性的な痛みや不調に悩んでいて、「病院に行ってもなかなか改善しない」と感じているのであれば、東洋医学専門の鍼灸院に相談してみることをおすすめします。
根本原因を特定し身体全体のバランスを整えて、同じ症状に悩まされない体づくりを目指しましょう。













