【不定愁訴】症状があるのに原因不明と言われる理由とは?

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不調の女性

統括院長の石丸です。

今回は「症状があるのに病院で原因不明といわれる理由」についてお話したいと思います。

症状があるのに病院で検査などをしても何も問題がなく、原因不明とされることはないでしょうか。それはなぜなのかについてご説明したいと思います。

科学は万能ではない

病院

1つ目の理由は、科学は万能ではないからです。

科学ですべてを解明できると思うのは大間違いです。西洋医学は科学的根拠に基づいているため、科学を超えた部分は原因不明となってしまいます。つまり病院で原因不明とされた場合は、科学的な視点ではわからなかったということでしょう。

形而下と形而上

ツボ

2つ目の理由は、形而下、形而上の問題にあります。

形而下とは形があるもの、物質的なものであり目にみえるものです。この形而下を対象とする学問は形而下学といわれ、まさに西洋医学がこれにあたります。

次に形而上とは形がなく、機能的なものです。形を超えたものや精神的なものとしても説明されており、目にみえないものです。たとえば、この場にある空気や精神的なものなどは目にはみえないけれども存在しています。この形而上を対象とする形而上学は東洋医学的な世界観になります。

実際にツボやツボの道である経絡はみえません。また、東洋医学の「気・血・水」「気」はみえません。しかし、元「気」がないことは顔色が悪い、声に張りがないなどの様子から一般の方でも感じられます。

気血水

これと同様に物質的な世界観ではないものの例としては下記のようなものがあります。

  • 雰囲気の悪い店だと感じる
  • 気配を感じる
  • 殺気を感じる
  • 気をつかう

これらはすべて形而上学であり、まさに東洋医学が扱っているものです。

もし患者様の症状が形而上学にあった場合、西洋医学(病院)では原因がわかりません。このようなケースは非常に多いのですが、たとえば下記のような経験はないでしょうか。

  • 腰痛がひどいのにレントゲンを撮っても何もない
  • 偏頭痛で頭が割れるほど痛いのにMRIでは何もない
  • 腹痛でどうしようもないので胃カメラで調べたが何もない

これらは形而上の機能的な世界観で症状が出ているため形而下学の西洋医学(病院)では原因がわからないわけです。

蛍光灯が点かない理由

蛍光灯

私は形而下と形而上を表現する際にはよく蛍光灯にたとえてご説明します。蛍光灯が点かない状態は症状があり病に苦しんでいる状態です。この蛍光灯が点かないときに西洋医学(病院)では「蛍光灯が壊れていないか」をみています。

これはまさに形而下学であり、物質的におかしいのではないかと考えます。しかし、いくらチェックしても蛍光灯は壊れていないため点かない原因は不明となってしまうわけです。

しかし、当然ですが蛍光灯に電気が流れていなければ、スイッチを押していなければ蛍光灯が点くわけはありません。これがまさに形而上学の機能的な部分であり、東洋医学です。

このように電気が流れていないために蛍光灯が点かない場合、西洋医学(病院)では「症状はあるけど原因は不明」となってしまいます。これがまさに症状があるのに病院では原因不明といわれる理由なのです。

原因不明にされる病

医師

たとえば、体の広い範囲に強い痛みが出る線維筋痛症も原因不明とされていますが、これも同様に機能的疾患なので西洋医学(病院)では原因がわからないわけです。

高血圧も機能的疾患であり、原因は不明です。実は高血圧の95%が原因不明の本態性高血圧とされ、服薬を一生続けなければいけません。しかし、これも東洋医学からすると機能の低下による高血圧です。生理痛ひとつとっても同じですが、機能的疾患のために原因不明とされている症状は数多くあります。

東洋医学を選択肢に

説明

症状があるのに病院では原因不明とされた場合、それは機能的疾患であり、形而上学では電気が流れていないだけの可能性が多々あります。原因不明とされた場合には、ぜひ患者様自身で東洋医学を選択肢のひとつとして考えていただきたいと思います。

おわりに

石丸院長

今回は「症状があるのに病院で原因不明といわれる理由」についてお話しました。ぜひ参考にしていただければ幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。