寝違えに効果的なセルフケア 2選

- update更新日 : 2024年01月24日
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寝起き・朝・女性

朝起きたときに首に痛みを感じ、首を動かそうとするたび痛みが出る

このような寝違えの経験は、誰にでも一度はあると思います。しかし、湿布を貼ったりマッサージをしたりすればよくなるだろうと様子をみても、一向に楽にならないこともしばしばです。

実際、プロ野球選手でも寝違えが原因で首の張りが引かず、キャッチボールさえままならない状態となって先発出場を回避するケースもあります。実はこの寝違え、東洋医学の視点から捉えると有効なケア方法があるのです。

そこで今回は寝違えのメカニズムと、効果的なセルフケア法をお伝えします。

動画解説!寝違えの治し方について

寝違えとはどんな状態?

首こり

寝違えとは医学用語ではなく、首の周囲の筋肉や腱、筋膜などが急性炎症を起こす際の一般的な総称です。通常は体勢が苦しければ無意識に寝返りを打って首に負担がかからないようにしますが、寝ている場所が狭かったり枕が合わなかったりすると不自然な姿勢が長く続きます。

また、過労や泥酔状態によって寝返りが打てなくなることでも、首に負担はかかります。これらの要因が重なることで、寝違えが起こってしまうのです。

寝違えが起こるとなかなか良くならないのは、筋肉のしくみに原因があります。筋肉は一度痛みを引き起こすと、その痛みから体を守ろうと、さらに緊張を引き起こします

そのまま放っておくとさらに血流が悪化し、他の筋肉まで緊張させるため、痛みが増幅してしまうのです。この痛みで交感神経が興奮し、血管が細くなることでさらに血流が悪くなってしまい、痛みが取れにくくなります。

首の炎症

寝違えによく似た症状にむち打ち(頸椎捻挫)があります。しかし、むち打ちの場合は交通事故やスポーツでの打撲、捻挫などにより頸椎や椎間板に損傷をきたし、その結果、周囲の血管や神経、脊髄が刺激されて圧迫を起こすのが発症のメカニズムです。つまり、寝違えとは起こる原因やしくみがまったく別物となります。

寝違えの原因

日本整形外科学会によると、寝違えは何が起こって痛みが出ているのか、はっきりはわからないと言われています。これは検査や画像では変化が見られないため、正確な原因が特定できないためです。

しかし、考えられる要因として、以下のものが挙げられます。

①不自然な姿勢

睡眠障害

睡眠中など、無意識のうちに不自然な姿勢が続くことにより、一部の筋肉が阻血(血液の供給不足)に陥ってしこりになることで寝違えを起こします。

筋肉疲労

スポーツ

前日などにいつもしないスポーツや労働をすることで、一部の筋肉が痙攣している(こむら返り)

関節包の炎症

寝違え・女性

頸椎の後ろの関節(椎間関節)の袋(関節包)が何らかの影響を受けて炎症する。


以上の3つが主に考えられる要因となります。病院(西洋医学)を受診したとしても様子を見ることしかできず、湿布の処方にとどまることが多いようです。

東洋医学における寝違えの考え方と施術法

東洋医学・説明

次に、東洋医学の視点から寝違えの症状と改善法についてお話ししていきます。まず、東洋医学の大原則に「不通即痛」という言葉があります。これは「通らざれば、即ち痛む」、つまり循環が悪いと痛みが出るということです。

ここでいう循環とは、経絡(人間の全身に縦横無尽に張り巡らされており、その中を気血が流れている)を流れる気血の流れをいいます。つまり、睡眠中の不自然な姿勢や冷え、過度な疲労などにより気血の巡りが悪くなって滞りが生じると、寝違えの痛みが出てしまうのです。

また、寝違えに悩まされている方は肩こりや腰痛、眼精疲労、春の花粉症などを併発している傾向にあります。なぜなら、これらの症状は東洋医学でいうところの「肝」の働きが落ちたときに現れる症状だからです。

肝臓

病院であれば肩こりや腰痛は整形外科、眼精疲労は眼科、花粉症は耳鼻咽喉科というようにバラバラに受診します。しかし、これらは肝の不調によるものなので、実は一貫性のある症状だったのです。

そのため、当店では寝違えに対する施術だけではなく、巡りを良くして体質そのものを改善させることでその他の症状にもアプローチを行なっていきます。

東洋医学流の寝違えのセルフケア法

ストレッチ

最後に、東洋医学に則った寝違えのセルフケア法を2つご紹介します。

落枕(らくちん)穴のマッサージ

落枕穴は手の甲側の中指と人さし指の間の骨が接する付け根にあります。骨の間を辿ってV字になっている部分が落枕穴です。そこをゆっくり押すことで、痛みが改善されます。

軽い寝違えを改善するストレッチ

  • 首の痛む側の腕を後ろに伸ばして20キープする。
  • 同じ側の手を腰に当て、肘を引いて20キープする。
  • 手の平を上にし、軽く肘を曲げて腕を真横に広げる。

これらをそれぞれ2回ずつくり返しましょう。以上のことを反対側でも2セット行います。

おわりに

朝・寝起き

今回は寝違えの原因と、東洋医学の考え方や施術法について解説しました。寝違えは、身体の巡りの悪さ肝の働きの低下により引き起こされます。

東洋医学の鍼灸は、ツボにアプローチして体質を改善することで、寝違えの症状も併せて解消できるのが特徴です。急な寝違えには応急処置を兼ねたストレッチも紹介していますので、ぜひお試しください。