ばね指について

手の痛み

指の曲げ伸ばしで引っかかりを感じたら、それはばね指のサインかもしれません。ばね指は4060代の女性に多く起こる、腱鞘炎の一種です。

今回はこのばね指を、東洋医学の視点から詳しく解説していきます。

ばね指の主な症状

手の震え・女性

ばね指は、指のつけ根の痛みや腫れなどの炎症が症状の特徴です。初期症状としては朝方に悪化することが多く、指を動かすことで症状が軽減するという傾向がみられます。

症状が出たまま放置していると、指が跳ねるような動きをする「ばね現象」が起こることから、ばね指と名づけられました。症状は主に親指、中指、薬指に起こることが多く、指のつけ根の圧痛や熱感を伴うケースもあります。

ばね指の原因

手のツボ

ばね指は、指の曲げ伸ばし運動を過度に行ってしまうことが要因のひとつです。例えば、家事や仕事などで指を酷使することが続く、もしくは酷使したままケアを行わないとなると、発症リスクは高まります。

また、中年女性に多く発症することから、女性ホルモンが影響しているという学説もありす。これに関連する疾患として、糖尿病や透析、関節リウマチなどがよく挙げられることも覚えておきましょう。ただし、いずれも西洋医学的にはまだ原因が特定されていないため、これらは仮説にすぎません。

西洋医学的なばね指の対処法

医師・注射

一般的に西洋医学(病院)では、ばね指に対して以下の処置を行います。

  1. 安静にする、もしくは手指の使用頻度を減らす
  2. 局所へのステロイド注射
  3. 手術療法

では、それぞれ詳しく見ていきましょう。

安静にする、もしくは手指の使用頻度を減らす

先にもお伝えしましたが、ばね指の原因の大半は過度に使用しすぎたことによって起こる炎症です。その炎症を和らげるためには、安静にして指を休めることが重要となります。

局所へのステロイド注射

あまりに痛みが強く、仕事や日常生活に支障をきたす場合は、炎症が生じている部位にステロイド薬を直接注射するという方法があります。ただし、注射するステロイド薬によっては2回以上続けて注射を行うと腱断裂を起こすものもあるため注意が必要です。

ほかの薬剤においても、何度もくり返し使用すると腱が変性する可能性があるため、使用頻度は医師とよく相談しましょう。注射の効果の持続期間ですが、1回の注射で7080%の方が1週間後くらいから症状が軽減すると言われています。しかし、50%の方は1年以内に効果が切れてしまうという報告があるのも事実です。

手術療法

ばね指の再発をくり返す場合、手術療法が勧められます。初期から症状が強い方や、注射の回数が3回以上になった方、手術希望が強い方などが手術の対象です。手術自体は内容にもよりますが、1本当たり3060分程で終わるので、日帰り手術のケースもあります。

東洋医学的なばね指の施術

石丸院長・鍼灸施術

東洋医学の場合、カウンセリングの際に五臓肝・心・脾・肺・腎の中で、どの臓器のグループが弱っているかを判別していきます。その判別をもとに施術するポイントが変わるので、このカウンセリングは施術を左右するとても大切な時間です。また、手にはたくさんのツボがあります。そのため、どれを施術に取り入れれば効果を発揮しやすいか、しっかりとした判別を行うことも重要となります。

五臓

施術は手が痛いから手だけをみるのではなく、頸部のあたりからバランスを整えたりお身体全体に鍼とお灸で刺激を入れたりすることで、身体全体の流れを良くして自己治癒力を上げることで症状を改善へと導いていきます。施術の効果を施術後すぐに実感できるかどうかは、その方のお身体の状態や症状の程度によりまちまちです。

当店での東洋医学を用いた鍼灸は、体質を変えていくことがメインの施術です。そのため、効果がすぐに出る方もまれにはいらっしゃいますが、目に見えてすぐわかる方はごくわずかとなります。あくまで目安にはなりますが、お客様に施術期間を聞かれた際には「週に12回のペースで通われて3ヶ月間」というようにお伝えしています。

先にも述べましたが、症状や生活習慣によって早く改善される方や時間がかかってしまう方など、施術期間はさまざまです。しかし、薬で抑えつけるわけではなく「自己治癒力を上げる」ということにフォーカスを当てているので、「薬が手放せない」という毎日からは解放されると思います。

おわりに

女性

今回は、ばね指に対する東洋医学的な施術の一例や、西洋医学との違いについてお伝えしてきました。「ばね指の症状が気になるけど手術は怖い」、「薬が効かなくなってきた」などとお困りの方は、ぜひ一度当店のような東洋医学を専門とする鍼灸院を訪れてみてはいかがでしょうか?

もちろん当店、当グループでもばね指にお悩みの方のご来院をお待ちしております。最後までお読みいただき、ありがとうございました。