腰椎分離症について
- 「身体を後ろにそらすと痛い」
- 「背中を押すと痛みがある」
- 「過去に激しいスポーツ経験がある」
思い当たる症状が多いほど、腰椎分離症を発症している可能性があります。腰椎分離症は、若年層はもちろん成人後に突然現れるケースもあるため注意が必要です。
腰痛は悪化するほど歩行や日常生活に支障をきたすため、早めの対処を心がけましょう。今回は、東洋医学の視点から腰椎分離症について詳しく解説していきます。
【動画解説】腰椎分離症でお困りの方は東洋医学!
※施術効果には個人差があります。
腰椎分離症とは
腰椎分離症は、背骨の前方にある円柱状の椎体の後ろにある、脊柱管を覆うリング状の骨の椎弓が疲労骨折を起こした状態をいいます。発症する人の多くが子どもの頃(小学校高学年〜中学生)に激しいスポーツ経験があり、腰を酷使していたのが特徴です。
椎弓は衝撃に弱く、特に骨が発育途上である10代の成長期に影響を受けやすくなります。そのため、この時期にバレーボールや野球、新体操といった屈曲や伸展、ねじり、ジャンプの多いスポーツをすることが発症の引き金となるケースが多いです。特に負担がかかりやすい、腰椎5番に多発する傾向にあります。
腰椎分離症の主な症状
腰をそらす、ねじる動きで痛みの増す慢性的な腰痛が腰椎分離症の特徴的な症状です。骨が折れた状態でくっつかなくなると、椎体と椎弓が完全に分離してしまいます。ただし激痛ではないため、我慢しながらスポーツ競技を続けてしまうお子さんもいるので、早期発見が大切です。
また、腰椎分離症の場合、身体が柔軟な若年のうちは発症に気づかないこともあります。成人以降、体重の増加や加齢、柔軟性の低下などにより、慢性的な腰痛として現れるケースも少なくありません。後屈すると痛む腰痛が2週間以上続く場合は、腰椎分離症を疑ってみましょう。
東洋医学から見た腰椎分離症の原因
背骨の過度な負荷により、椎弓が疲労骨折を起こすと腰椎分離症は発症します。しかし、腰椎分離症の痛みが出たり出なかったりするのはなぜでしょう?
東洋医学には「不通即痛(ふつうそくつう)」という言葉があります。これは読んで字の如く、通らなければ即ち痛むという意味です。ここでいう通りとは、身体を巡る「気・血・水」のことをいいます。これらの巡りが滞った状態だと、身体の機能も正常に働かなくなるため、あちこちに痛みが生じるのです。
巡りの大切さはさまざまなもので例えられますが、ここでは蛍光灯を例にとりましょう。蛍光灯はまず蛍光灯がそこにあり、配線があり、電力会社からの送電がなければ光ることができません。身体の循環も同じしくみで、どれかひとつでも欠けてしまっては灯りがつかないのです。東洋医学では蛍光灯そのものはもちろん、配線や電力会社もチェックして不具合を探し出します。
つまり、腰が痛いからと腰だけ見るのではなく、痛みの元となっている原因を見つけ出して施術を行うのです。痛みの大元を根本から解消するので腰痛も改善し、再発しづらい身体をつくることができます。
悪化してしまった腰椎分離症だと手術の必要がありますが、全体の8割近くはこの不通即痛の改善で痛みが解消されます。慢性的な腰痛にお悩みの方は、ぜひ東洋医学の施術も選択肢として検討してみてください。
当店の鍼灸の特徴と腰椎分離症の施術
当店の鍼灸は東洋医学の経絡治療をメインとした施術です。経絡とは気・血・水の通り道であり、五臓(肝・心・肺・脾・腎)と身体の表面にあるツボ(経穴)とつながっています。
東洋医学では五臓の不調が諸悪の根源と考えるため、ツボに鍼やお灸で刺激を与えることで五臓を活性化させる施術を行います。五臓が正常に働くと気・血・水の巡りも整うので、痛みも改善されるしくみです。
電車で例えるなら、線路や電車そのものをメンテナンスしたり、駅を整備したりすることでスムーズな運行をサポートするイメージとなります。つまり、東洋医学は身体全体を見て痛みや不調の原因を見極め、体質そのものを改善することができるのです。
腰椎分離症の方は、腰痛以外にも頭痛や慢性的な疲労感、不眠など、さまざまな症状を併発されているケースが多くあります。しかし東洋医学の鍼灸であれば、体質改善のおかげでこれらの症状がまとめて解消されるのです。
これは身体をパーツごとに診断する西洋医学には難しく、東洋医学だからこそできる施術といえるでしょう。病院に行っても改善されない慢性的な腰痛などの痛みをお抱えの方は、ぜひ東洋医学の門を叩いてみてください。
腰の痛みは巡りを整えて改善!
若い頃にスポーツを経験されている方は、実に多くいらっしゃいます。蓄積された腰への負担は腰椎分離症として現れるケースがあり、腰の痛みが慢性化すると生活にも支障が出てツライものです。こうした慢性的な痛みは、東洋医学で巡りと体質を改善することで根本から解消させましょう。
長引く腰痛にお悩みの方は、東洋医学専門の鍼灸院をぜひお試しください。もちろん、当店や当グループへのご相談もお待ちしております。最後までお読みいただき、ありがとうございました。