肘部管症候群について

肘部管症候群
  • 「小指と薬指がしびれて思うように動かない」
  • 「手を閉じたり開いたりする動作が難しく感じる」

このような症状にお悩みの方は、もしかしたら肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)かもしれません。

肘部管症候群はひじの病気のひとつで、小指と薬指のしびれが代表的な症状です。初期の段階では少ししびれが気になる程度ですが、症状が進行すると小指と薬指を広げることができなくなります。

手を閉じたり開いたりする動作も難しくなるため、水をすくう動作ができず、洗顔なども困難になるでしょう。放っておくと、指が変形する可能性もあるため、早めに発見し、適切なアプローチを行うのが望ましいですね。

本記事では肘部管症候群の症状や原因をはじめ、簡単にできるセルフケアをご紹介します。病院に行ってもなかなかよくならない肘部管症候群にお悩みの方に鍼灸がおすすめの理由もお伝えしていますので、ぜひご覧ください。

肘部管症候群の特徴と症状

肘部管症候群

肘部管症候群とはひじの病気で、小指と薬指にしびれを生じるのが特徴です。特に野球や柔道などひじに負担がかかるスポーツをする方や、力仕事を職業として行っている方はかかりやすい傾向にあります。

初期の段階では軽いしびれを感じる程度ですが、放っておいてもよくなることは少なく、どんどん悪化していくケースがほとんどです。

しびれによって感覚が鈍くなってしまうため、細かい作業やボタンをかけるなどの日常的な動作が難しくなります。また、手を開いたり閉じたりする動作も難しくなるため、水をすくって洗顔をする動作が特に難しく感じられるかもしれません。

さらに症状が進行すると握力が低下してペンや箸を持ちにくくなることもあり、最悪の場合指が変形するケースも珍しくありません。そのため、しびれを感じた初期の段階で専門機関にみてもらって適切なアプローチを行うのが望ましいでしょう。


以下は肘部管症候群によく見られる症状であるため、当てはまるものがないかチェックしてみてくださいね。手が痛い男性

  • 小指・薬指がしびれる
  • 手を開いたり閉じたりしづらい
  • 細かい作業が難しい
  • 急に握力が低下した
  • 指をまっすぐに伸ばせない
  • 指の形が変わってきた

特に指がまっすぐにのばせない・指が変形してきたというような場合は、だいぶ症状が進行している可能性があります。

場合によっては肘部管を開放する「肘部管解放術」や神経を圧迫の少ない部位に移行させる「神経移行術」などの手術を提案されることもあるかもしれません。

肘部管症候群のメカニズムと原因

肘部管

私たちのひじには「肘部管」と呼ばれるトンネルがありますが、この中に通っている尺骨神経(しゃっこつしんけい)が圧迫されて肘部管症候群が起こります。

この尺骨神経は小指や薬指をつかさどる機能を持っているため、傷つくとしびれや痛みが生じます。

また、尺骨神経が通っている肘部管は靭帯や肘関節などひじを動かすための組織に囲まれているため、圧迫されやすいという特徴があります。

以下のような習慣・要素は肘部管症候群を引き起こしやすいと言われているため、当てはまる方は原因を取り除くところから始めた方がよいかもしれません。

  • 子どもの頃の骨折によってひじが変形した
  • スポーツや家事、力仕事などによるひじの酷使
  • 加齢による骨の変形
  • ガングリオンなどの腫瘍による圧迫
  • リウマチの炎症

特にスポーツや力仕事を日常的に行う方は肘部管症候群にかかりやすいとされています。

野球の投手やハンドボール選手、水泳選手といったひじをよく使うスポーツをはじめ、農家や大工など手の力を必要とする仕事をされている方は要注意です。

肘部管症候群に鍼灸が効果的な理由

説明

尺骨神経が圧迫されることで起こる肘部管症候群ですが、実は東洋医学では別のところに原因があると考えています。

もちろん直接的な原因は神経の圧迫ですが、培われたデータにより、体内のめぐりがうまくいっていないことも関係していることがわかっています。体内のめぐりがうまくいっていないことを「不通即痛(ふつうそくつう)」と言い、あらゆる病気の原因となっているのです。

気血水

私たちの体内を流れる「気・血・水」は、健康を保つために必要不可欠な要素ですが、これらをスムーズに循環させるのが鍼灸です。

鍼灸を行えば、体のめぐりを整えて、痛みやしびれなど不調を全体的に改善できますよ。

肘部管症候群におすすめのセルフケア

手のマッサージ

肘部管症候群には鍼灸がおすすめですが、ご自身でセルフケアも行うことでさらに早く改善できる可能性があります。

  • ひじ周りのマッサージ
  • 正しい姿勢を心がける
  • パソコン作業を控える
  • 重いものを持たない
  • サポーターやテーピングを活用する

肘部管症候群にお悩みの方の多くはひじの使いすぎであるたえ、軽度であればひじや手を休ませるだけで症状が緩和します。また、テーピングやサポーターの着用は、ひじへの負担を抑えられて日常生活も楽に過ごせるようになるためおすすめです。

肘部管症候群を改善して健やかな毎日を目指そう

PC作業をする女性

ひじにある尺骨神経が圧迫されて起こる肘部管症候群ですが、特にひじをよく使うスポーツや仕事を行っている方は注意が必要です。

最初は小指や薬指の軽いしびれしか起こらないため気づきにくい病気ですが、放っておくと悪化してしまう可能性があるため、早めにケアするのが望ましいですね。

病院に行ってもなかなか肘部管症候群が改善しない方は、ぜひこの機会に鍼灸施術を試してみてはいかがでしょうか。

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