心房細動について
東洋はり灸院 統括院長の石丸です。
今回は「心房細動の東洋医学的な考え方」についてお話ししたいと思います。
病院では心房細動の治療は薬によるコントロールを行い、最終的には外科的な処置となります。この病院の治療に疑問を持ち、ほかの治療法を希望する場合には東洋医学を選択肢のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。
心臓病は改善しやすい
心房細動には東洋医学的な治療が有効です。当院に来院された患者様をみても非常に効果が出やすいとえます。当院が人材教育に採用している鍼灸治療法の書籍にも「心臓病は1番治しやすい」と書かれているほど、心臓病は東洋医学が得意とする疾患なのです。
心臓は生きている限り永遠に休みなく動く臓器です。筋トレなどをすると筋肉は徐々に疲れていきますが、心臓は疲れることなく動き続けます。このように心臓は非常に力強いため、方向性さえ変えてあげるとグッとよくなるわけです。
このような意味からも東洋医学的には心臓病が1番改善しやすいとされています。
心房細動の原因
東洋医学では心房細動は気滞(きたい)、つまり気の滞りによって起こると考えられています。ですので、実際の治療では気滞の状態を解消することで心房細動を改善します。
この気滞に陥りやすい患者様に多くみられるそのほかの症状についていくつかご説明したいと思います。これらの症状のうち1つでも当てはまる場合は、心房細動と合わせて治療することで非常に効果が上がります。
心房細動の以外の症状
まず1つ目は肺です。下記のような肺の症状はないでしょうか。
- 子どものころに小児喘息だった
- 風邪をひくと咳が出やすい
- 慢性扁桃炎などで喉の調子が悪いことが多い
- 風邪をひきやすい
- 胸毛が生えている
2つ目は鼻です。鼻が悪いなどの症状を持っていないでしょうか。
3つ目は皮膚症状です。
- アトピー性皮膚炎
- ふきでもの
- 乾燥肌
- 汗をかきにくい、かきやすい
- 日焼けをするとすぐに赤くなる
これらは東洋医学では皮膚症状とされています。
4つ目は朝の症状です。
- 朝、腰が痛い
- 朝、首が痛い
- 朝になってもなかなか起きられない
- 朝に調子が悪い
5つ目は大腸です。
- 便秘、下痢
- 過敏性腸症候群
- 潰瘍性大腸炎
これらの大腸に関係する症状はないでしょうか。
6つ目は味の好みの偏りです。
- ネギ、レンコンが非常に好きで、好んで食べる
- 辛いものが好き、もしくは嫌い
7つ目は手足の汗です。手足が汗で湿ってはいないでしょうか。
そのほかにも末端冷え性、浅い眠り、日中の頻尿や円形脱毛症などの心房細動以外の症状の有無がポイントとなります。
これらの症状が2つ、3つとあてはまる場合は東洋医学的にはかなり気滞になりやすく、その延長線上で心房細動になっていると考えられます。
心房細動は東洋医学で改善を!
心房細動には東洋医学的な治療が非常に有効です。実際に私も心房細動の治療にあたっていますが、かなり改善しやすいといえます。
さらに東洋医学ではそのほかの症状も合わせて治療していくので、心房細動だけではなくそのほかの症状の改善も期待できます。
心房細動にお困りの方や病院での治療に疑問を感じている方はぜひ東洋医学を選択肢のひとつとして考えてみてください。