慢性腰痛は普通じゃない!鍼灸師が語る東洋医学の可能性

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慢性腰痛

東洋はり灸院 統括院長の石丸です。

今回は「腰痛を根本改善するには」と題してお話ししたいと思います。

慢性的なつらい腰痛や、たびたび襲いかかってくる激しい腰痛など、腰痛持ちの方は少なくないと思います。この腰痛はどうすれば根本改善できるのでしょうか。

【動画解説】腰痛を改善するには?

※施術効果には個人差がございます。

腰痛があることは普通ではない

レントゲン

私は今現在50歳ですが、人生で肩こり、腰痛を感じたことがありません。20年以上鍼灸に携わっており、施術時は若干前かがみの立ち仕事になりますが、腰痛はありません。

つまり、腰痛があることは普通ではないので、根本的に腰痛ではない体をつくるためにはどうしたら良いのかをお伝えしたいと思います。

ちなみに、私は整骨院の免許を所持し、整形外科やマッサージ、整体、カイロプラクティックでも働いてきました。この経験から、根本的に腰痛のない体をつくるためには、東洋医学の鍼灸がもっとも効果が高いと感じています。

もちろん、鍼灸以外で改善できるのであれば問題はありません。しかし、いろいろと試しても改善しないのであれば、東洋医学という選択肢を考えていただきたいと思います。

整形外科やマッサージ、整体、カイロプラクティックは基本的には西洋医学の理論で行われています。もし、これらの方法で改善しない場合は、東洋医学の理論によって改善できる可能性が高いと考えられます。

腰痛以外の症状

東洋医学

腰痛の根本改善に必要なことは、腰痛以外の症状も改善することです。

例えば、慢性的な腰痛でお困りの方に、腰痛以外にも下記のような症状がみられたとします。

  • アレルギー症状
  • 鼻が悪い
  • 皮膚症状
  • 喉が弱い(咳、慢性咽頭炎)
  • 末端冷え性
  • 手足の汗
  • 頭痛
  • 汗かき
  • 睡眠障害 など

このように、腰痛以外に何か1つでも症状があった場合、すべてまとめて改善しなければ慢性的な腰痛はとれません。

今回あげた症状はほんの一例ですが、「腰痛以外に何か症状がないか?」が重要なポイントになります。

体はつながっている

東洋医学の説明

先ほどの症状がある場合、病院では下記のように診療科が分けられてしまいます。

腰痛整形外科
アレルギー症状アレルギー科
鼻が悪い耳鼻咽喉科
皮膚が弱い皮膚科
喉が弱い耳鼻咽喉科

仮に、腰痛は整形外科で診てもらったとしても、その他の症状は放置されてしまいます。しかし、体はすべてつながっているので、まとめて改善しなければ根本改善にはなりません。

腰痛の原因は不通則痛

不通則痛

慢性的な腰痛を改善するためには、不通則痛を改善しなければいけません。

不通則痛とは「通らざれば則ち痛む」、つまり、流れが悪いと痛むという意味です。

私は整骨院の免許を持っているので言わせていただきますが、腰痛には痛いときと痛くないときがあるはずです。整骨院などでは、腰痛の原因は骨盤や姿勢の問題と言われことが多いですが、それでは痛いときだけ歪んでいて、痛くないときは戻っているのでしょうか。

私はそうではないと思います。骨盤の歪みなど、西洋医学的な視点で改善できるのであれば問題ありませんが、そうでない方も多くいらっしゃるわけです。痛いときには曲がっていて、痛くないときには勝手に歪みがとれ、真っすぐになっているとは考えられません。

電気が来ないと蛍光灯は点かない

蛍光灯

不通則痛は、蛍光灯に例えて説明ができます。

蛍光灯が点かない状態を腰痛だとします。この場合、西洋医学の世界観では「蛍光灯が壊れているはずだ」と思っています。骨盤や椎間板、骨などの構造的な問題があると考えるわけです。では、痛むときには壊れていて、痛みのないときには蛍光灯が直っているのでしょうか。

そうではなく、この蛍光灯は電気が来ていないから点かないのです。これが不通則痛です。流れが悪いと痛む、通っていないから痛むということです。

では、どのようなときに通らないのかというと、天気や季節の変わり目などが関係します。また、月の満ち欠けや感情、ストレスなども要因になります。『腰痛は〈怒り〉である』という本も出版されていますが、怒ると東洋医学の肝の働きが悪くなり、腰痛が起きます。

このように、感情や気候の変動の他にも温度、気温、月の満ち欠けによっても腰痛は起こります。もちろん、座りっぱなしのときや腰に負担をかけた場合にも腰痛は起こりますが、これも体に負担がかかり、流れが追いつかなくなった結果です。

ずっと流れる体づくり

経絡の説明

腰痛の原因が不通則痛と考えると、ずっと流れる体に仕上げることで腰痛は改善できます。しかし、マッサージや引っ張る、電気を流すなどをしてもずっと流れる体づくりはできません。

例えば、マッサージをするとそのときだけは流れるので、その場は楽になります。しかし、しばらく経つとまた流れなくなってしまいます。だからこそ、根本改善のためにはずっと流れる体づくりが必要になるのです。

そして、このずっと流れる体づくりには、その他の症状もまとめて改善することが重要です。

眼球だけが宙に浮いているわけではなく、体全体はつながっています。その他の症状もまとめて改善することで体全体の機能が向上し、腰痛も改善されるのです。

この方法でなければ慢性的な腰痛は改善されないと私は考えています。これまでの私の経験上、東洋医学ほど改善率が高いものはないと思います。

もちろん、先ほど例に出した、蛍光灯が壊れていて点かない場合は、西洋医学でなければダメだと思います。ヘルニアで椎間板が変形して飛び出ている場合や、神経が当たっている場合などは構造的な問題なので、いくら電気を送っても蛍光灯は点きません。

しかし、何度も言うように整形外科や整骨院、マッサージや整体などに行っても改善されなかった方は東洋医学という選択肢を考えるべきだと思います。

おわりに

石丸院長

東洋医学的には腰痛はそれほど難しい症状ではないので、かなりの確率で改善が期待できます。当店にも腰痛のお客様は多く来店されますが、改善する自信があります。

東洋医学は改善という事実を通じて、その効果を世の中に知らしめていきたいと思います。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

腰痛の鍼灸について